彼の名を世界に知らしめた最大のきっかけは、間違いなく『梨泰院クラス』のチャン・グニョン役だ。あまりのハマり役に視聴者の憎悪すら集めたが、真に恐ろしいのはその後の振り幅だった。『ユミの細胞たち』では、ボサボサ頭で不器用だが愛おしいク・ウン役を熱演。前作での冷血漢ぶりを一瞬で忘れさせ、視聴者を胸キュンの渦に巻き込んだ。
さらに『軍検事ドーベルマン』や『財閥X刑事』では、ダークヒーローとしての魅力を爆発させた。傷を抱えながらも不条理に立ち向かう主人公の葛藤を、全身全霊で表現してみせる。役柄ごとに声のトーンから目線の配り方、歩き方まで一新するその様は、まさに現代韓国ドラマ界を代表するカメレオン俳優そのものだ。