朝ドラの企画が世に出るまでには、緻密に計算されたタイムラインが存在します。一般的な民放ドラマが放送の数カ月前にキャスティングを確定させるのに対し、朝ドラは放送開始の約1年半前から水面下で動き出します。
まず放送開始の14〜16カ月前にNHK内で企画が正式承認され、脚本家が内定。その後、放送開始の約12〜14カ月前にメディア向けプレスリリースと公式会見を通じて「作品タイトル・脚本家・モデル(または原作)」が公表されます。主演女優の制作発表記者会見は、オーディション選考の場合はタイトル発表から1〜2カ月後、キャスティング(直談判オファー)の場合はタイトルと同時または数日後にセットで行われるのが標準的な流れです。
主演内定の真相について、ドラマ制作関係者は次のように明かします。「朝ドラの主演は、所属事務所にとってもタレントのキャリアを左右する国家的プロジェクトです。オファー案件の場合、他局の連続ドラマや映画、CM契約のバッティングを避けるため、公式発表の半年前から極秘裏に打診が行われます。情報漏洩を防ぐため、本人にも最終段階まで知らされないケースや、家族にも口外禁止の誓約書が交わされるほど徹底した情報統制が敷かれます」。