「切ってみたら完全に生焼けだった」「赤い汁が気になる」という場合でも、焦って高温加熱するのは禁物です。適切な再加熱と肉汁の再利用を行えば、極上の仕上がりに生まれ変わります。
生焼け肉をジューシーに復活させる再加熱のコツ
電子レンジの通常モード(500W〜600W)でラップをかけて加熱すると、マイクロ波が水分を一気に沸騰させ、肉のタンパク質が急激に収縮してゴムのような硬い食感になってしまいます。ローストビーフの繊細な柔らかさを保ちながら中心まで再加熱するには、以下の2つのアプローチが有効です。
1つ目は、「電子レンジの解凍モード(200W以下)」で様子を見ながら30秒〜1分ずつ断続的に温める方法です。熱の入り方が穏やかになり、パサつきを最小限に抑えられます。
2つ目は、より確実な「湯煎(低温スチーム)方式」です。カットした肉を耐熱ジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて密閉します。沸騰させて火を止めた鍋(約80℃のお湯)に袋ごと浸し、フタをして5〜10分ほど余熱で温めると、肉汁の流出を防ぎながら芯までしっとりと火を通すことができます。
旨味を凝縮!赤い汁を使った絶品グレイビーソース
まな板やお皿、保存容器に残った赤い汁は、捨てるにはあまりにも惜しい極上の出汁です。肉汁にはタンパク質が含まれているため、衛生面を考慮して必ず一度小鍋で加熱(沸騰)させてからソースに仕立てます。
フライパンで肉を焼いた後の残り油に、取り置いた赤い汁、赤ワイン大さじ2、醤油大さじ2、みりん大さじ1、すりおろし玉ねぎ大さじ1を加え、中火で軽く煮詰めます。仕上げにバター10gを溶かし入れれば、高級レストランさながらのコク深いオニオン・グレイビーソースが完成します。
なお、どうしても使い道がなく赤い汁を捨てる場合は、直接キッチンの排水口に流すのは避けてください。動物性タンパク質が配管内で冷え固まり、雑菌の繁殖や悪臭の原因になります。キッチンペーパーや新聞紙に吸水させてから、可燃ゴミとして密閉処理するのが衛生管理上のベストプラクティスです。