「赤いちゃんちゃんこを着て写真を撮るのは勘弁してほしい」——これは、今年60歳を迎える人々へのアンケートで最も多く聞かれる本音の一つだ。かつて魔除けや赤子の意を込めて着られた赤い衣装だが、現代の60歳は見た目も気持ちも驚くほど若い。「年寄り扱いされたくない」という心理は、かつてないほど強まっている。
そこで主流となっているのが、日常生活の中でスマートに身につけられる「さりげない赤」の贈り物だ。上質な赤革のウォレットやカードケース、深みのあるボルドーカラーの万年筆、あるいはスイス製の高級腕時計の文字盤に秘められた赤いアクセント。いかにもな「縁起物」ではなく、大人の日常を格上げするファッションアイテムやライフスタイル雑貨が圧倒的な支持を集めている。