失踪事案の解明において最も重要なピースとなるのが、街頭や商業施設に設置された防犯カメラの記録です。捜査班は行方不明となった直後の時間帯に焦点を当て、数百箇所に及ぶカメラ映像を秒単位で解析する作業を積み重ねてきました。
しかし、防犯カメラの足取りと手がかりを追跡する過程で、特定の交差点や生活道路を最後にプツリと記録が途切れるケースが少なくありません。特に大分市女性失踪の目撃情報が寄せられた幹線道路周辺や、観光地特有の複雑な路地が入り組む別府市周辺の捜索エリアでは、車両による移動が行われた場合、わずか数分で追跡困難なエリアへ抜けてしまう地理的リスクが存在します。
別府湾に面した海岸線から山間部へと急峻に地形が変化する大分県特有の環境も、捜索を難航させる要因の一つとなっています。ドライブレコーダーの映像提供を呼びかけるなど広域にわたる包囲網が敷かれたものの、決定打となる映像の確保には至っておらず、失踪地点からの移動ルートの特定が依然として大きな課題です。