シベリア出兵は、日本近代史におけるもっとも不毛で、かつ教訓に満ちた対外軍事作戦でした。「赤化阻止」と「権益拡大」という曖昧で果てしない欲望に取り憑かれた日本は、明確な軍事的・政治的ゴールを持たないまま極寒の大地に突入し、国際的な信頼を失墜させました。
この出兵劇が生み出した国内の混乱(米騒動と財政悪化)、そして「統帥権の独立」を悪用した軍部独走の成功体験は、十数年後の満州事変や日中戦争、そして太平洋戦争へとまっすぐに繋がっていきます。引き際を見誤り、サンクコストに囚われてメンツを優先した組織がどのような末路をたどるのか。シベリアの凍土に消えた無数の命が投げかける警告は、不確実な国際秩序の中に生きる現代の私たちにとっても、決して色褪せることのない重厚な歴史の鏡なのです。 (出典: シベリア出兵なぜ(Yahoo!ニュース))
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