富士山に4つ存在する登山口の中で、最も高い標高を誇るのが富士宮口五合目です。富士宮口五合目の標高は約2,400m(正確には海抜2,380m地点)に達し、山梨県側の吉田口五合目(約2,300m)よりも100m以上高い位置からアタックできるアドバンテージがあります。しかし、その高所ゆえの気候変化と施設面の制約を事前に把握しておく必要があります。
多くの来訪者が気をもむ富士宮口五合目レストハウスの現在の状況について、静岡県および現地関係者の情報によると、2021年の火災事故で全焼したメイン施設の再建は長期的なグランドデザインのもとで協議が続けられており、現在はプレハブ構造の仮設店舗やバイオトイレ、案内所が稼働しています。かつてのような大型休憩レストランとは異なるため、しっかりとした食事や装備品の調達は麓の市街地であらかじめ済ませておくのが鉄則です。
現地を訪れる前には、気象庁や民間気象会社が配信する富士宮口五合目天気予報を細かくチェックし、降水量だけでなく風速と気温の推移を確認しなければなりません。標高が100m上がるごとに気温は約0.6度下がるため、下界が35度の猛暑日であっても五合目は約20度前後、夜間や悪天候時には10度を下回る過酷な環境へと変貌します。
また、静岡県道路公社などが提供する富士宮口五合目ライブカメラや富士山富士宮口通行止め最新情報をリアルタイムで確認することも欠かせません。台風や集中豪雨、あるいは冬期閉鎖期間の残雪状況によって、富士山スカイライン(主要地方道富士公園太郎坊線)は予告なく通行止めになる場合があります。特に初夏や秋口の開通直前直後は路面凍結による夜間通行止めが頻発するため、直前の情報収集が運命を分けます。