国内シェアの過半を占める大手サッシメーカーですが、外れ止めの固定方式には明確な設計思想の違いが存在します。ご自宅のサッシメーカーの刻印(通常はサッシ枠の右上隅または左上隅のラベルに記載)を確認し、それぞれの特性に合わせた手順を遵守してください。
作業にあたって最も注意すべきは「ネジの誤認」です。サッシ側面の下部には、網戸の傾きを直す「戸車調整ネジ」と、部品を固定するネジが並んで配置されています。網戸の調整ネジと外し方のコツとしては、決して一番下の調整ネジに手を触れず、上部に配置された「外れ止め用ネジ」だけを緩める点に尽きます。調整ネジを誤って外すと、内部の戸車が脱落して自力復旧が極めて困難になります。
リクシル(トステム)の網戸の外し方
リクシルの網戸の外し方における主流は、網戸上部の側面(見込み面)または室内側正面に設置されたプラスチック製のスライドブロックです。プラスドライバー(2番サイズ)で固定ネジを反時計回りに2〜3回転緩め、ブロックをカチッと手応えがあるまで下げます。左右両方のブロックを下げた後、網戸の両サイドをしっかり保持して上に持ち上げ、下部レールから戸車を浮かせた上で、斜め下へ引き抜くように取り外します。
YKK APの網戸の外し方
YKK APの網戸の外し方では、樹脂製ツマミを押し下げるだけの工具レス仕様(スライドバネ式)と、ネジ留め式の2系統が存在します。高年式の戸建て住宅に多いスライド式の場合、上部コーナーにあるツマミを室内側から指でカチリと押し下げるだけで外れ止めが引っ込みます。ネジ留め式の場合は、ネジを緩めてから「外れ止め板」を最下部まで確実に下げ、網戸をわずかに持ち上げて下側から室内へ取り込みます。
三協アルミの網戸の外し方
三協アルミの網戸の外し方は、室内側の框(かまち)上部に配置されたプレート型の外れ止めが一般的です。センターに固定ネジがあり、これを緩めるとプレートが下方向へスライドします。三協アルミ製品の一部には、外れ止めを下げた後にフレームを少し横にずらさないと引っ掛かりが抜けない仕様があるため、持ち上げても外れない場合は無理に引かず、水平方向への遊びを確認しながら作業を進めます。