一方で、モード系ファッションやビジネスシーンで重宝される黒い服の天敵は、襟ぐりや袖口に付着する「白濁汚れ」です。この白い跡の主犯は、紫外線散乱剤として使用される「酸化亜鉛」や「酸化チタン」の微粒子パウダーです。これらは紫外線を物理的に反射・散乱させる無機粉体であり、肌には低刺激である反面、濃色の布地と摩擦を起こすとチョークの粉のように繊維表面に固着してしまいます。
「日焼け止め 白くならない」処方を求めるのであれば、成分表のチェックが不可欠です。近年注目を集めているのが、粉体特有のきしみや衣類移りを解消した「酸化亜鉛フリー 日焼け止め」や、超微粒子化技術によって散乱剤を均一分散させた最新設計です。肌の敏感さに配慮したい場合でも、「ノンケミカル 日焼け止め 白浮きしない」と明記され、球状シリカ等で滑らかさを向上させた製品を選択すれば、黒い服への摩擦色移りを最小限に抑えられます。
選定時の判断軸として、以下の2点を意識すると失敗を防げます。
- 黒い服を頻繁に着る日:紫外線散乱剤の比率が低く、透明に馴染む「ケミカル設計のクリアジェル」や「酸化亜鉛フリー処方」を優先する。
- 白い服・淡色を着る日:油溶性の強力吸収剤が繊維へ過剰移行しないよう、高密着ポリマーで皮膜を作る速乾タイプを選択する。