クループの発作は、副交感神経が優位になり気道分泌物が増加する深夜から未明(午前0時〜4時頃)にかけて急激に悪化します。夜中に子どもが激しい咳と息苦しさで目覚めた場合、家庭では以下のステップで迅速に応急処置を行います。
【ステップ1:上体を起こして縦抱きにする】
横に寝かせたままだと舌根が沈下し、気道がさらに狭くなります。抱っこ紐や膝の上でしっかりと縦抱きにし、上体を45度〜90度起こして呼吸をサポートしてください。
【ステップ2:冷涼な高湿度環境を作る(加湿応急処置)】
クループの狭窄粘膜には湿度が有効です。加湿器の蒸気を直接吸わせるか、浴室のシャワーから熱湯を出して蒸気を充満させ、その脱衣所や浴室内に子どもを連れていき10〜15分ほど湿った空気を吸わせると、喉の腫れが一時的に和らぎます。また、窓を開けて冷たい夜気(外気)を吸わせることで喉頭の血管が収縮し、発作が落ち着くこともあります。
【絶対にやってはいけないNG行動】
子どもが激しく泣き叫ぶと、喉頭の陰圧が高まり気道の腫れがさらに悪化します。無理に水分を飲ませようとしたり、焦って大声を出したりせず、保護者が落ち着いて優しく背中をさすり、安心させることが最優先です。