若月佑美がこれまでに発表したソロ写真集は、それぞれ彼女のキャリアの決定的な転換期と深く連動しています。アイドル現役時代の情熱を閉じ込めた作品と、自立した表現者としての覚悟を示した作品では、アプローチや表現の深度が大きく異なります。
1st写真集『パレット』は、乃木坂46在籍中に撮影されたメモリアルな一冊です。当時から「二科展」に入選し続けるなど美術的才能を発揮していた彼女の個性を尊重し、本人が描いたアートワークや直筆メッセージを随所にレイアウト。スペインの情熱的な街並みを背景に、ボーイッシュな魅力と時折見せる可憐な少女の表情が鮮烈なコントラストを生み出しました。
対して2nd写真集『アンド チョコレート』は、乃木坂46を卒業し、女優としてのキャリアを重ね、『Oggi』専属モデルとして女性層のアイコンとなった後に制作されました。「かっこいい女性」のイメージを基軸にしつつも、大胆なランジェリーカットや引き締まった背筋美、大人の艶やかさを包み隠さず披露。タイトルに込められた「ビターな甘さ」の通り、複雑な感情表現を視覚化した作品として高い評価を得ました。