バロンというキャラクターを語る上で欠かせないのが、重厚さと気品を兼ね備えた声の存在です。作品ごとに異なるアプローチで名優たちが命を吹き込みました。
『耳をすませば』でバロンの声を演じたのは、名優・露口茂氏です。刑事ドラマ『太陽にほえろ!』の山さん役などでも知られる露口氏の低く落ち着いた美声は、数十年もの歳月と深い悲哀を背負った男爵の威厳と優しさを完璧に表現しました。
一方、『猫の恩返し』では俳優の袴田吉彦氏が担当。爽やかさとスピード感、そしていざという時に頼れる騎士道精神にあふれたトーンで演じ、冒険活劇の主人公としてのバロン像を確立させました。それぞれの声優が持つ独自の響きが、異なる世界観のバロンを魅力的に際立たせています。