1890年の開業以来、日本の迎賓館として国賓をもてなしてきた帝国ホテル。その高度なオペレーションとホスピタリティを、首都圏のベッドタウンで身近に体験できるように設計されたのが、帝国ホテルグループにおける「コミュニティホテル」構想です。
柏駅前という商業集積地にありながら、館内に足を踏み入れた瞬間に広がる静謐なロビー空間は、一般的な宿泊特化型ビジネスホテルとは明らかに一線を画しています。過剰に華美な装飾を排し、落ち着きのある木目調と柔らかな照明で統一された設計は、まさに帝国ホテル東京のDNAを受け継ぐ意匠です。
社会学的な見地から見ても、ベッドタウンにおけるコミュニティホテルの存在意義は極めて大きいと言えます。郊外の生活圏では日常(ケ)の空間が支配的になりがちですが、人生の節目となるお祝い事や接待、法事など、格式が求められる非日常(ハレ)の場が不可欠です。ザ・クレストホテル柏は、都心まで出向くことなく本物のホテルサービスを完結できる拠点として、東葛エリアの文化的インフラの役割を担っています。