動物たちは人間の感情を勘で当てているわけではない。彼らは相手の身体が発する微小な生体リズムを直接キャッチしている。京都大学動物心理学研究グループが2025年末に発表した実証実験によれば、犬や猫は人間と対峙した際、相手の交感神経活動を示す筋肉の微小な収縮や呼気成分の連続的な変化を瞬時に見抜いているという。
いわゆる「好かれる人」は、副交感神経が優位なリラックス状態を極めて安定して維持できる傾向がある。彼らのゆったりとした呼吸や脈拍が作り出す空気の揺らぎは、動物にとって「この場所は安全だ」という強力な物理的シグナルとして機能する。逆に「触りたい」「仲良くなりたい」と焦る人間や、恐怖で身体をこわばらせている人間からは微細な緊張波が放たれ、それが動物の扁桃体を刺激して警戒モードを起動させてしまうのだ。