多くの落語ファンが抱く最大の疑問が、「格式ある上方落語の名門・文枝一門において、なぜこれほど過激な下ネタ落語が許されているのか」という点です。師匠である六代 桂文枝は、テレビ司会者として国民的な知名度を誇ると同時に、300作を超える創作落語を生み出した希代のクリエイターでもあります。
関係者の証言や過去のインタビューによると、当初ぽんぽ娘が下ネタの創作落語を演じることに対して、師匠側にも葛藤や周囲からの諫言があったとされます。しかし、文枝師匠は「やるからには中途半端にするな。下品で終わらせず、客を腹から笑わせる芸にまで昇華しろ」と背中を押したと伝えられています。
文枝自身が既成概念を壊す新作落語で上方落語界を牽引してきた開拓者であったからこそ、弟子の「誰もやっていない領域に挑む」姿勢を最終的に認め、見守り続けているのです。高座で見せる奔放な姿とは裏腹に、ぽんぽ娘は一門の礼儀作法を徹底して重んじており、師匠への深い敬意と信頼関係は落語界でも広く知られています。