世間から「お似合いのビッグカップル」と熱烈な支持を受けながらも、交際は長くは続きませんでした。『JIN-仁- 完結編』(2011年放送)のクランクアップ前後には、2人の関係に終止符が打たれていたと報じられています。破局に至った背景には、芸能界特有の構造と人間関係のひずみを示す3つの決定的要因が存在しました。
第1の要因は、「17歳という年齢差」がもたらした結婚観・ライフステージの乖離です。当時40代初頭を迎えていた大沢は、1999年に歌手の広瀬香美と結婚し2006年に離婚を経験したバツイチであり、人生の酸いも甘いも噛み分けた大人の男性でした。再婚に対しては極めて慎重なスタンスを取っていたとされます。対して、当時20代半ばの綾瀬は、女優として多忙を極めながらも、女性としていずれは家庭を持ちたいという素朴な結婚願望を抱く時期にありました。この将来像の不一致が、次第に埋められない溝となっていきました。
第2の要因は、国民的トップ女優としての「事務所による過剰な包囲網」です。綾瀬は当時、多数のナショナルクライアントを抱えるCM女王であり、事務所にとって絶対にスキャンダルで傷つけるわけにはいかない最大級の看板スターでした。プライベートの自由は極端に制限され、密会すらままならない状況下で、自然な信頼関係を深めることは困難を極めました。
第3の要因は、作品の重圧とメディアによる監視ストレスです。社会現象となった『JIN-仁-』の続編制作が決まる中、2人の一挙手一投足は週刊誌の格好の標的となりました。関係者の証言によれば、現場に迷惑をかけたくないというプロ意識の強さゆえに、お互いが「これ以上交際を続けることは作品と相手のキャリアにとってマイナスになる」と判断し、苦渋の決断として別れを選んだとされています。