鼻をかんだら耳が痛いのはなぜ?急性中耳炎の危険と正しい対処法

鼻をかんだら耳が痛いのはなぜ?急性中耳炎の危険と正しい対処法

鼻をかんだら耳が痛いのはなぜ?急性中耳炎の危険と正しい対処法に関するポイントを分かりやすくまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。

もし鼻をかんだ直後に耳の奥が痛み出したら、まずは焦らずに正しい応急処置を行いましょう。自宅で速やかに行うべき基本ステップは以下の通りです。

最も安全で効果的な応急処置は、「耳の周囲を冷やすこと」です。保冷剤や氷を清潔なタオルに包み、耳の穴の少し後ろ側(骨の出っ張りがある乳突起付近)や耳たぶの付け根あたりを優しく冷やしてください。冷やすことで血管が収縮し、神経の興奮と炎症の痛みを速やかに和らげることができます。

夜間や休日で医療機関が閉まっている場合、耐えがたい痛みに対しては市販の解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェンなど)を一時的に服用するのも有効な手段です。ただし、鎮痛剤はあくまで痛みを一時的に麻痺させているだけであり、原因となっている細菌感染や物理的損傷を治癒させているわけではありません。

専門の耳鼻咽喉科を受診すると、単に薬を出すだけでなく、確実な処置が行われます。医療機関では、鼻の中に溜まった粘調な鼻汁を専用の吸引器で物理的に吸い出し、ステロイドや抗ヒスタミン薬を微細な霧状にして鼻腔奥まで届けるネブライザー吸入を実施します。鼻咽頭の炎症を直接鎮めることで耳管の通りを劇的に改善し、中耳炎に対する的確な抗生剤治療や鼓膜の状態観察を並行して進めることが根本治癒への最短ルートです。

【プロの結論】放置してはいけない受診判断のボーダーライン

痛みが起きた際、耳鼻科を受診すべきかどうかの明確な判断基準を持っておくことが大切です。「一瞬痛んだが、数分後には何事もなかったように違和感が消えた」というケースであれば、そのまま様子を見ても問題ありません。

しかし、「痛みが1時間以上持続している」「耳の奥が脈打つように痛む」「音がこもって聞こえにくい」「耳だれや出血がある」という兆候が一つでも見られる場合は、翌日を待たずに耳鼻咽喉科を受診してください。とくに小さな子供の場合、耳管が大人に比べて「太く、短く、水平」であるため、鼻水中の細菌が中耳に極めて侵入しやすい構造をしています。子供が鼻をかんだ後に耳に手を当てて泣きぐずったり、不機嫌が続いたりする場合は、親が躊躇せず速やかに専門医へ連れて行く判断が不可欠です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。