痛みをセルフケアや市販薬でごまかし続ける中で、絶対に看過してはならないのが器質的な疾患の存在です。「生理痛くらいで病院に行くなんて大げさ」という考え方は、今すぐ捨て去らなければなりません。
痛みの程度が強く、日常生活に著しい支障をきたす状態は「月経困難症」という明確な疾患名がつきます。特に注意すべき月経困難症受診の目安は、以下の項目に当てはまる場合です。
・鎮痛薬を適正量飲んでも痛みが治まらず、仕事や学業を休んでしまう
・年々生理痛が悪化してきており、痛む期間が生理前や生理終了後にも長引く
・経血量が異常に多く、昼間でも夜用ナプキンが1〜2時間でいっぱいになる、または親指大以上のレバー状の血の塊が混じる
・生理中以外にも排便痛、性交痛、慢性的な腰痛がある
これらは、20代〜30代の女性に急増している「子宮内膜症」の代表的な初期症状です。本来は子宮の内側だけにあるはずの内膜組織が、卵巣や腹膜など別の場所で増殖・剥離を繰り返し、激しい炎症と癒着を引き起こします。放置すると卵巣チョコレート嚢胞や不妊症の原因にも直結するため、「いつものことだから」で見過ごすのは非常に危険です。