1977年、食通が集う大阪・北新地の一角で誕生した株式会社点天。創業者の十文字勝則氏が「お酒の後にさらりと食べられる、極上のひとくち餃子を作りたい」と試行錯誤を重ねたことが原点です。当時の中華料理界では「餃子=厚い皮にたっぷりの豚肉とキャベツ」が常識とされていましたが、点天が打ち出したのはその対極を行くスナック感覚の薄皮餃子でした。現在もなお、この独自の方向性が多くのファンを惹きつける最大の要因となっています。
長年愛されるコアバリューは、徹底した素材選定と「生」へのこだわりです。餡に使用される主役は、契約農家から毎朝届けられる高知県産の朝採れニラ。これに豚肉と厳選された唐辛子を合わせ、機械任せにできない繊細な水分調整を行いながら、わずか数ミリの極薄皮で小さな三角形に包み込んでいきます。口に放り込んだ瞬間に弾ける鮮烈なニラの香りと、後から追いかけてくる心地よいピリ辛感は、他のチルド餃子では味わえない唯一無二の設計です。
さらに特筆すべきは、全国展開を遂げた現在でも「当日製造・当日出荷」の原則を崩していない点です。製造工場から各百貨店や主要駅の売り場へ、冷凍を一切挟まないチルド鮮度便で配送されます。皮の水分移行が進む前に顧客の手へ届ける徹底したサプライチェーンこそが、焼いたときの圧倒的な「カリッ・パリッ」というクリスピー食感を生み出す強固な基盤となっています。