「毎日動画を見ているのに模試の判定がE判定のまま」「学校の定期テストの点数がまったく伸びない」――。SNSや掲示板で散見されるこうしたネガティブな体験談を精査すると、明確な共通点が存在することが判明しました。スタディサプリそのものの講義の質ではなく、映像授業特有の落とし穴に嵌まっているケースが大半を占めています。
第一の理由は、「授業を見て満足してしまうインプット偏重」です。スタサプの授業は非常に分かりやすく、一流講師が噛み砕いて解説するため、視聴中は「理解できた」という強い錯覚に陥りがちです。しかし、成績向上を左右するのは講義後の問題演習、すなわちアウトプットの量に他なりません。テキストの問題を自力で解き直す復習プロセスを怠り、ただ動画を倍速で流し見しているだけでは、実際の試験でペンは動きません。
第二に、「強制力と学習ペース管理の欠如」が挙げられます。通塾型の予備校や個別指導塾と異なり、いつログインしてどの講義を受けるかは完全に個人の裁量に委ねられています。サボっても誰からも叱られない環境は、意志の弱い生徒にとっては継続のハードルとなり、結果として契約したまま放置される「幽霊会員」を生み出す温床となっています。
そして第三の要因が、「現在の学力と受講レベルのミスマッチ」です。スタディサプリは基礎から難関大対策まで細分化されていますが、プライドが邪魔をして自分の基礎学力以上のハイレベル講座に手を出してしまう受講生が少なくありません。土台ができていない状態で応用問題を視聴しても消化不良を起こすのは必然であり、これが「内容が難しすぎて効果が出ない」という不満に直結しています。