長年愛されるキャラクターゆえに、ネットコミュニティでは事実と異なる俗説や誤解が定着している側面も見逃せません。特に検証が必要なのが、以下の2点です。
第一の誤解は、「ダイゴは主人公に負けたショックで失踪した」という説です。一部のまとめサイト等で面白おかしく語られることがありますが、作中の設定を丹念に追うと、彼がチャンピオンの座を離れたのは敗北のトラウマによるものではありません。彼はもともとデボンコーポレーションの後継者でありながら、自らの知的好奇心である「珍しい石の探索」を最優先する自由人です。チャンピオンとしての職務を果たし終えた後、真のライフワークである鉱物採掘と自己研鑽の旅に戻ったに過ぎません。
第二の盲点は、切り札であるメタグロスに対する認識です。「ダイゴ メタグロス 決め台詞」として知られる数々のバトルセリフから、彼が鋼・エスパータイプのみを偏愛していると誤認されがちですが、彼の編成にはアーマルドやユレイドル、ボスゴドラ、エアームドなど「岩・化石・鉱山」を連想させる多彩なポケモンが並びます。彼が愛しているのはタイプという記号ではなく、「地層が紡ぎ出す悠久の歴史と硬質さ」という一貫した美学なのです。