インターネット上には「ミックス犬は雑種強勢によって病気をせず、純血種よりもはるかに丈夫である」という言説が散見されますが、これは医学的な文脈において必ずしも正確ではありません。
雑種強勢の恩恵が顕著に出るのは、多様な遺伝的背景が何世代にもわたって自然交配された場合です。ポメ柴のような「純血種同士の意図的な一代交雑(F1)」においては、両親が持つそれぞれの遺伝性疾患(ポメラニアンの骨関節・気管疾患と柴犬の皮膚・眼科疾患)の双方のリスクを同時に受け継ぐ可能性も十分に孕んでいます。
「純血種よりも丈夫だから手がかからない」という誤った先入観を捨て、両犬種の弱点を熟知した上で予防医療(定期健診、体重管理、関節保護対策)を怠らないことこそが、愛犬の健康寿命を伸ばすための唯一の道筋です。