Google検索やSNS、大手知恵袋サイトを精査すると、高知米の評判には極端な二極化が見受けられます。「あっさりしていて毎日の食事に疲れない」という好意的な評価が並ぶ一方で、悪評の火種となっているのが「高知の米がまずい理由」として挙げられる独特の食感と香りの違いです。
最も目立つ不満の声は、「甘みが薄く、もっちり感が足りない」「冷めるとパサついて硬くなる」というテクスチャーに関する指摘です。特に、全国的な米の標準指標となっている魚沼産コシヒカリのような「強い粘り」「濃厚なデンプンの甘み」を絶対基準として捉えている消費者ほど、高知県産コシヒカリを口にした際に「水っぽい」「味がぼやけている」とネガティブに判定してしまう傾向が顕著です。
しかし、食品官能評価の専門家が指摘するように、味覚の優劣と個性の違いは明確に区別されなければなりません。高知の米は、後述する南国特有の気候風土によって、他県産とは根本的に異なるデンプン構造と水分バランスを持って生まれてきます。その設計思想を知らずに一般的な基準を押し付けることが、ネット上での誤った風評を増幅させている一次的背景と言えます。