アサギマダラが好む花の秘密|なぜフジバカマに雄ばかりが集まるのか

アサギマダラが好む花の秘密|なぜフジバカマに雄ばかりが集まるのか

アサギマダラが好む花の秘密|なぜフジバカマに雄ばかりが集まるのかの詳細解説をご紹介します。専門的な知識が詰まっています。

Q1:アサギマダラは雄だけでなく雌もフジバカマに来ますか?
A1:雌も吸蜜に訪れることはあります。ただし、フェロモン合成のためにピロリジジンアルカロイドを渇望する雄に比べるとその頻度は格段に低く、飛来個体の8〜9割以上が雄という観察結果が一般的です。雌は長距離の移動エネルギーとなる糖分を補給するため、アザミやツワブキ、コスモスなど他の花も幅広く利用します。

Q2:庭に呼ぶために幼虫のエサ(キジョランなど)も一緒に植えるべきですか?
A2:吸蜜に訪れる成虫を呼ぶだけであれば、キジョランを植える必要はありません。キジョランは日陰の森林に生える常緑つる性植物で、庭植えでの育成はやや難度が高めです。また、秋に南下してくる個体の目的は「越冬地への移動と補給」であるため、フジバカマなどの吸蜜源を用意する方が圧倒的に誘引効果があります。繁殖まで観察したい上級者のみ、鉢植えでキジョランの栽培に挑戦するのが現実的です。

Q3:花期が終わった後、冬越しや来年に向けた手入れはどうすればよいですか?
A3:11月以降、花が終わり地上部が茶色く枯れたら、地際から数センチのところで茎を刈り取ります。冬の間は休眠に入りますが、地下茎が生きているため、鉢土がカラカラに乾かないよう月に2〜3回程度軽く水を与えてください。春(3〜4月)になると新しい元気な新芽が土から顔を出します。2年に1回程度、春の芽出し前に株分けと植え替えを行うと、勢いを保ちながら毎年大株に育てることができます。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。