絶食時間を経て胃の痙攣が治まってきたら、いよいよ水分補給を開始します。ただし、一口に水分と言っても、その組成や浸透圧(アイソトニック・ハイポトニック)によって胃粘膜への負担や小腸での吸収スピードは劇的に変化します。大人が選ぶべき補水飲料と、良かれと思って選ばれがちな危険飲料の違いを客観的な指標で比較整理しました。
吐いた後の水分補給 大人が実践すべき最良の選択肢は、医学的なエビデンスが確立されている経口補水液です。体液よりもやや低い浸透圧に設計されているため、胃にとどまることなく速やかに腸管へ送り込まれ、ブドウ糖とナトリウムの共輸送機構によって急速に水分が血中へ吸収されます。
もし手元に経口補水液がなく、ポカリスエットやアクエリアスなどのアイソトニック飲料しかない場合は、吐いた後 ポカリスエット 薄めるという一手間を必ず行ってください。市販のスポーツ飲料は発汗時の補給を想定しているため、糖質濃度が約6%前後と高く設定されています。胃腸粘膜が傷ついている状態で高濃度の糖分を流し込むと、胃内での滞留時間が長くなり吐き気を再燃させるほか、浸透圧の差で腸管内に水分が引っ張られ、激しい浸透圧性下痢を誘発するリスクが高まります。清潔な水や白湯で「1対1」の比率で割り、常温に戻してから口に運ぶのが安全です。