ウェブ上の掲示板やSNSでは「私立の奈良大附に行かなければインターハイには行けないのか」「公立の添上高校の練習は厳しすぎるのではないか」といった疑問が頻繁に交わされています。現場の部員や卒業生、保護者の証言を深掘りすると、表層的な戦績だけでは見えない実情が浮かび上がってきます。
ある私立強豪校のOBは、当時の部内競争についてこう振り返ります。「中学時代に県選抜に入っていた選手でも、入学直後からAチーム(レギュラー組)とBチームに明確に分けられる。コートに入れる時間、ノックを受けられるシャトルの数すら差がつく環境だった。そのシビアさに耐え抜いた者だけが全国のコートに立てる」。メンタルのタフネスと自立心がなければ、エリート集団の中で埋もれてしまう厳しさがあるのは紛れもない事実です。
一方、公立強豪校の保護者からは異なる視点の声が聞かれます。「添上高校などはスポーツを本格的に志す生徒が集まるため、部活動に対する教員や周囲の理解が非常に深い。ただし、遠征費やシャトル代などの部費負担は公立校であっても年間数十万円規模になる場合があり、家庭内のサポート体制は私立と変わらず求められる」。
近年では高校バドミントン推薦基準と強豪校の現在において、単なる競技成績だけでなく学業評定(内申点)を重視する高校が増加しています。強豪校だからといって練習だけに没頭していれば良い時代は終わりを告げ、競技と学問の双方で高い自己規律が求められるようになっています。