2011年の初登場から現在に至るまで、ベンザブロックの顔として君臨し続けているのが女優の綾瀬はるかです。医薬品CMにおいて、1人のタレントが10年以上にわたりメインを務めるケースは広告業界全体を見渡しても極めて異例の長期契約です。
広告代理店のクリエイティブディレクターは、その起用理由を次のように分析しています。
「医薬品の広告で最も重要なのは『清潔感』『信頼性』、そして『親しみやすさ』です。体調不良時に目にするCMだからこそ、押し付けがましさや不快感を与えるリスクは徹底的に排除しなければなりません。綾瀬さんは老若男女を問わない抜群の好感度を維持しており、彼女が『大丈夫?』と語りかけるだけで、生活者に心理的な安心感(プラセボ的な受容性)をもたらす稀有な力を持っています」
また、綾瀬はるかが全体を包み込む「守護神」としてセンターに鎮座しているからこそ、周りを固める青・銀・黄のキャストには、その時々でトレンドの最先端にいる個性派タレントや、ニッチなファン層を持つ声優を思い切って起用できる構造が完成しました。