日興アセットマネジメントの公式運用報告書や開示データによると、グローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型)の基準価額は、設定初期に記録した高値圏から大幅に調整した後、一進一退の攻防を続けています。直近の基準価額は11,000円台前半(前日比での変動を繰り返す水準)を推移しており、市場のボラティリティをダイレクトに反映する展開が続いています。
投資家が最も注視すべきは、かつて急拡大した純資産総額の推移です。ファンド組成当初、革新的なレバレッジ・バランス型商品として個人投資家のみならず地方銀行や一部機関投資家の資金をも呑み込み、シリーズ全体で巨額の資産残高を築き上げました。しかし、運用パフォーマンスの悪化と投資家心理の冷え込み、さらには分配金の支払いによる資産流出が重なり、純資産規模はピーク時から大幅に減少した水準で推移しています。
ファンドの仕組み自体は、マザーファンドである「グローバル3倍3分法ファンド(適格機関投資家向け)」を通じて、日本を含む世界の株式、REIT、債券へ分散投資を行うものです。純資産の3倍相当(株式60%、REIT40%、国債先物200%)に実質投資を行うという基本スキームに変更はないものの、運用環境の変化によってポートフォリオが受ける市場の洗礼はかつてないほど過酷なものとなりました。