毎年2月に入ると、SNSのタイムラインは猫モチーフのパッケージや新商品情報で埋め尽くされます。特に話題の中心となるのが、カルディ猫の日バッグやファミマ猫の日コラボをはじめとする食品・雑貨チェーンの企画です。発売初日の午前中に店頭から姿を消し、フリマアプリに定価以上の価格で並ぶ現象は、もはや偶然の産物ではありません。
店頭を取材すると、完売劇の裏には「緻密に設計された限定数量」と「ファンの所有欲を刺激するノベルティ戦略」が合致した構造が見えてきます。カルディのオリジナルバッグは、普段使いできるジュート素材やフリース素材のトートバッグに、限定の紅茶、焼き菓子、オリジナル陶器やカレンダーが詰め込まれており、価格に対して得られる体験価値が極めて高く設計されています。「バッグ単体でも元が取れる」というユーザー心理が働き、猫の飼育者のみならず、可愛いものに目がない幅広い層が殺到する構図が定着しました。
さらに、コンビニ各社が仕掛けるキャンペーンの即効性も見逃せません。ファミリーマートでは毎年、ねこイラストレーターや人気キャラクターとタッグを組み、肉球を模したパンや猫耳型のスイーツを展開。日常の生活動線上で手軽に「2月22日のイベント感」を味わえるため、通勤・通学時間帯にOLやビジネスパーソンが一斉に買い求め、夕方には陳列棚が空っぽになる店舗が続出しています。手軽な価格帯でありながら、期間・数量限定という「今買わなければ二度と手に入らない」切迫感が、記録的な即完売を後押ししています。