ゴルフというスポーツにおいて、「7番アイアンで飛ばしたい」という願望の裏には、日本特有の同調圧力や「飛ばない男は見下される」という男性ゴルファーの心理的コンプレックスが根深く潜んでいます。しかし、ゴルフの目的は飛距離自慢ではなく「いかに少ない打数でカップに沈めるか」です。自分を見つめ直し、どのような選択を取るべきか、プロのフィッターの視点から判断基準を整理しました。
「飛び系アイアン」を迷わず選ぶべきゴルファー
- ドライバーのヘッドスピードが38m/s未満で、筋力勝負に限界を感じている人
- コースに出るとセカンドショットで常に長い番手(ウッドやUT)を持たされ、疲弊している人
- ゴルフをシンプルに楽しみ、まずは100切り・90切りを最短ルートで達成したい人
「トラディショナル/アスリート系」を維持すべきゴルファー
- ヘッドスピードが42m/s以上あり、すでに十分なキャリーを出せている人
- 飛びすぎてグリーンをオーバーする「縦の距離感のズレ」に悩んでいる中上級者
- 左右の高低やスピンコントロールを駆使して、ピンポイントでピンをデッドに狙いたい競技志向の人
7番アイアンで150ヤード飛ばないことを恥じる必要は微塵もありません。135ヤードしか飛ばなくても、打つたびに135ヤードのキャリーを±3ヤード以内の狂いで刻めるゴルファーのほうが、たまに150ヤード飛ぶものの左右に曲がりグリーン奥へ突き抜けるゴルファーよりも、圧倒的に強いスコアを叩き出します。「飛距離の幻想」から脱却し、自分自身の確固たる「等身大のキャリー」を知ることこそが、シングルプレーヤーへの第一歩です。