Q1:健康診断でLDLコレステロールだけが150mg/dLと高めでしたが、痛くもかゆくもありません。すぐに病院へ行くべきですか?
A1:自覚症状がないことこそが脂質異常症の危険な特徴です。まずは内科や循環器内科を受診し、頸動脈エコー検査などで血管の硬さやプラークの有無を確認してもらいましょう。高血圧や喫煙歴など他のリスク因子と合わせて、生活改善で様子を見るか薬物治療を開始するかを医師と判断することが大切です。
Q2:脳梗塞の再発を防ぐためには、コレステロール値をどこまで下げる必要がありますか?
A2:アテローム血栓性脳梗塞などを経験された方の二次予防では、日本動脈硬化学会のガイドラインに基づき、LDLコレステロール70mg/dL未満という非常に厳格な目標値が設定されます。血管内のプラークを安定化させ、新たな血栓を作らせないために、スタチンなどの薬剤を継続して服用することが極めて重要です。
Q3:善玉(HDL)コレステロールが高ければ、悪玉(LDL)が高くても問題ありませんか?
A3:HDLが高くても安心はできません。悪玉コレステロールが過剰に存在すると、回収能力が追いつかずに血管壁へのプラーク沈着が進んでしまいます。評価の指標として「LDL÷HDL」で計算するLH比を確認し、2.0を超えている場合は動脈硬化が進んでいるサインと捉えて是正する必要があります。
Q4:食事制限や運動だけでLDLコレステロールを正常値に戻すことは可能ですか?
A4:軽度の脂質異常であれば、飽和脂肪酸の制限や食物繊維の摂取、有酸素運動によって数値を10〜20%程度改善できる場合があります。ただし、血中コレステロールの約7〜8割は肝臓で合成されているため、遺伝的要因が強い場合や既に動脈硬化が進んでいる場合は、食事療法だけに頼らずスタチンなどの適切な薬物治療を併用することが推奨されます。