山麓の無料駐車場から山頂を目指す場合、必ず直面するのが「羽黒山 石段 徒歩ルート 所要時間」の厳しさです。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星を獲得した杉並木は息をのむ美しさですが、全長約1.7キロメートル、段数にして全2,446段の石段が待ち受けています。
途中の「一の坂」「二の坂」「三の坂」と呼ばれる勾配は急峻を極め、成人男性の標準ペースでも片道約50分から60分、途中で息を整えながら進む場合は1時間半以上を要します。山頂で参拝を終えた後の下山も含めると、歩行だけで往復2時間強の体力消費を覚悟しなければなりません。サンダルや革靴、ヒールでの登詣は足を痛めるリスクが極めて高く、スニーカー以上の装備が必須です。
さらに見落としてはならないのが、降雪期における「出羽三山神社 冬季閉鎖 交通規制」のルールです。
出羽三山のうち、月山神社本宮および湯殿山神社本宮は積雪のため11月上旬から翌年5〜6月頃まで完全に山閉鎖となります。一方、羽黒山の三神合祭殿は「三山すべての神祇を年中祀る場所」であるため、冬期も原則として参拝を受け付けています。
ただし、冬期の参拝路には厳格な制約が課されます。
- 羽黒山有料道路:除雪体制が敷かれ通年通行が可能。ただし降雪時はスタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどの冬用装備が完全義務化。猛吹雪の際は一時的な通行止めが発生する。
- 石段徒歩ルート:冬期は2,446段の石段が深い雪と氷に埋もれ、事実上の冬山登山状態となる。国宝五重塔周辺までは除雪や踏み固めがあっても、そこから先の登詣は一般参拝客には極めて危険であり、山頂へは有料道路経由の車または路線バス利用が強く推奨される。