苦土石灰と有機石灰の違いとは?植え付け待ち時間と失敗ゼロの選び方

苦土石灰と有機石灰の違いとは?植え付け待ち時間と失敗ゼロの選び方

苦土石灰と有機石灰の違いとは?植え付け待ち時間と失敗ゼロの選び方について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

果菜類の代表格であるトマトやナス、ピーマンにおいて、栽培期間中に頻発するのが果実の先端部が黒褐色に陥没して腐敗する「尻腐れ病」です。この生理障害の直接原因は植物体内のカルシウム(石灰)欠乏にあります。

カルシウムは植物体内での移行性が極めて低く、蒸散流に乗って移動するため、高温乾燥期や急激な果実肥大期に末端組織への供給が滞りやすくなります。このトラブルを未然に防ぐ際、苦土石灰と有機石灰の特性を踏まえた使い分けが収穫量を左右します。

春先から計画的に畑を耕起し、定植の2週間以上前に土作りを開始できる場合は、苦土石灰の投入が王道です。果菜類は光合成要求量が高いため、苦土(マグネシウム)を同時に蓄えさせることで強健な草勢を維持できます。1㎡あたり100g程度を均一に混和し、土壌pHを適正域(トマト・ナスはpH6.0〜6.5)に整えます。

一方、購入した苗の植え付け期が迫り、土作りと定植を同日に行わなければならない状況では、有機石灰を選択するのが鉄則です。有機石灰に含まれるカルシウムは微細なコロイド状で根に優しく吸収され、活着障害を起こしません。また、シーズン中の「追肥(置き肥)」として石灰を補給したい場合も、水に溶けて根を痛める心配のない有機石灰を用土表面に軽くすき込む手法が現場農家でも広く採用されています。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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