夜の習慣化において最も軽視されがちでありながら、医学的なリスクを孕んでいるのが口腔ケアと就寝直前の胃酸逆流です。
注意すべきは、食後の歯磨きタイミングと虫歯リスクの関係です。プレーンヨーグルトであっても、乳製品には「乳糖(ラクトース)」が含まれており、発酵によって生じる乳酸などの有機酸も含んでいます。ヨーグルトを口にした直後の口腔内は酸性に傾いており、そのまま就寝してしまうと唾液の分泌量が激減する夜間に細菌が繁殖し、歯のエナメル質が脱灰して虫歯や歯周病の温床となります。
ヨーグルトを摂取した後は、ぬるま湯や水で軽く口をゆすぎ、約15〜30分ほど時間を空けてから丁寧にブラッシングを行うのが歯科医学的な推奨です。酸によってわずかに軟化したエナメル質を強い力で磨いて傷つけるのを防ぎつつ、就寝前には口腔内を完全に中性かつ清潔な状態へ戻す習慣が求められます。
また、就寝直前の飲食は胃食道逆流症(逆流性食道炎)の引き金にもなり得ます。特に横になった姿勢では重力による逆流防止が働かないため、胃酸が食道へ逆流し、胸やけや喉の違和感、睡眠の中断を招きます。「寝る直前のベッドサイドで食べる」といった行為は絶対に避けなければなりません。