同じみかんの木であっても、根が地中深くまで自由に広がる「庭木(地植え)」と、限られた土壌容積で育つ「鉢植え」では、施肥設計を根本から切り替える必要があります。環境の差異を無視した均一な管理は、根腐れや肥切れの温床です。
庭木みかん追肥時期カレンダーの実践法
庭木の場合、肥料を与える場所は「幹の根元」ではなく、枝先の真下に広がる雨落ち部分(樹冠の外周線)です。植物の吸水・吸肥を担当する細根(毛細根)は幹の根本ではなく外周部に密集しています。成木であれば樹冠の周囲に深さ15〜20cm程度の浅い溝を掘り、有機質肥料を均一に散布して土と混和させます。これにより、風雨による肥料の流亡を防ぎつつ、土壌微生物の活性化を促せます。
鉢植えみかん施肥タイミングの精密コントロール
鉢植え栽培は用土の量が限られているため、水やりのたびに肥料成分が鉢底から流れ出やすい構造的宿命を抱えています。そのため、庭木と同じ感覚で年3回だけ一度にドカッと与えると、一時的な濃度障害(肥料焼け)を起こしたのち、すぐに肥料切れを起こします。
鉢植えにおける黄金比は「緩効性固形肥料を春・初夏・秋の年3回鉢縁に置き肥し、生育最盛期(5〜9月)は10日から2週間に1回程度、規定倍率に薄めた液体肥料で微調整する」という分割給肥です。幹に触れないよう鉢の内壁沿いに施すのが根を傷めない鉄則です。