岐阜県出身者が他県へ進出した際、最も驚かれる代表的な岐阜方言を厳選して解説します。意味を知れば日常会話のニュアンスが手に取るように分かります。
1. 机をつる(意味:机を持ち上げて運ぶ・移動させる)
岐阜県内の小中学校で掃除の時間に飛び交う定番指示です。「つる=(手で)吊る・持ち上げる」という古語の流れを汲む表現で、愛知県や三重県の一部でも通じますが、関東や関西では「机を天井から吊るすのか?」と誤解されます。地元民にとっては完全に共通語感覚で使われています。
2. ケッタ / ケッタマシーン(意味:自転車)
岐阜・愛知を中心に使われる自転車の俗称です。語源はペダルを「蹴り倒して進む」動作から「蹴った」となり、機械を意味する「マシーン」が付与されたと伝えられています。若年層から中高年まで幅広く浸透している名物単語です。
3. えらい(意味:身体が疲れた、しんどい、苦しい)
他県では「偉い(地位が高い・立派な)」と解釈されますが、岐阜弁では「体がだるい、疲労困憊している」状態を指します。「今日は残業続きでえらいわ」といった使い方をし、体調不良や疲労を訴える際の必須ワードです。
4. だだくさ(意味:雑な、大雑把な、粗末に扱う様子)
物の扱いが乱雑だったり、作業を手抜きしたりする態度を指します。「そんなだだくさに使ったら壊れるよ」「だだくさに片付けるな」のように用いられ、親が子どもを叱る場面などで頻出します。
5. おぞい(意味:ボロい、品質が悪い、劣っている)
物が古びて傷んでいる様子や、性能が低い状態を表現します。「この靴、底がおぞくなってきた」「おぞい車」といった形で、外見や機能の劣化をストレートに言い表す語彙です。
6. B知れる(びーしれる)(意味:バカバカしい、呆れて話にならない、愚かしい)
美濃地方特有の辛辣ながらもユーモラスな方言です。「そんなことやって、B知れるわ」と使い、相手の浅はかな行動や非合理な事態に対して深い呆れを示す際に口をついて出ます。