ふたりの出会いは、共通の知人を介したごく普通の食事会だった。最初から気立ての良さと凛とした佇まいで周囲を魅了していた香那さんだったが、交際開始からしばらくして一度破局を迎えることとなる。当時、自らの生き方に迷いを感じていた彼が、一方的に別れを切り出したのだ。
しかし、離れて過ごした時間こそが、彼女という存在の大きさを痛感させる結果となった。他の誰と過ごしても埋まらない心の隙間に気づいた彼は、猛アタックの末に復縁を果たす。過去の気まぐれを責めることなく、穏やかな笑顔で再び迎え入れた香那さんの懐の深さが、最終的に結婚への決意を固めさせたという。