近年、SNSを中心に「PL錠は処方箋なしでも薬局で買える」という情報が拡散しています。これは都市部を中心に展開されている「零売(れいばい)薬局(非処方せん医薬品の対面販売を行う薬局)」を指しています。
医薬品の分類上、PL配合錠やPL配合顆粒は「処方箋医薬品以外の医療用医薬品」に該当するため、法的にはやむを得ない事情がある場合に限り、処方箋がなくても薬剤師の対面カウンセリングと適切な記録管理のもとで購入が可能です。しかし、厚生労働省による医薬品販売制度の厳格化に伴い、零売薬局における風邪薬の乱用防止や販売数量制限(必要最小限の日数分のみ)の指導が強化されています。
現場の薬剤師は次のように警鐘を鳴らします。「PL錠は切れ味が良い反面、緑内障や前立腺肥大などの併存症チェックが欠かせません。『病院に行くのが面倒だから』と安易に零売薬局で買いだめし、常用するのは極めてリスキーです。熱が続く背後には、単なる風邪ではなく溶連菌感染症やインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎などが隠れている可能性があり、受診を遅らせる原因になります」。