大学卒業後、4人組ロックバンド「READ ALOUD」を結成。フロントマンとしてステージ中央に立った彼の歌声は、泥臭く、エモーショナルで、どこか哀愁を帯びていた。バンドが志向したのは、単なる耳ざわりの良いポップスではない。海外のオルタナティヴ・ロックの文脈を色濃く受け継ぎながら、日本語の詞世界を叩きつけるストロングスタイルのJ-ROCKだった。
デビュー当初、音楽業界やメディアはどうしても「桑田真澄の長男」という看板で彼を語ろうとした。だが、ライブハウスの最前線で鳴らされた轟音と圧倒的な声量は、そんな安易なゴシップを瞬時に吹き飛ばした。実力だけでオーディエンスをねじ伏せ、数々のフェスやイベントで爪痕を残したREAD ALOUDの足跡は、彼が純粋なロックミュージシャンであった動かぬ証拠だ。