それから十数年が経過した2026年。生成AIが検索エンジンの主流となり、知りたい情報が一瞬で要約される時代になった。かつてのような「検索ワードを入力して、リンクをクリックする」という行為自体が減りつつある中で、このアナログな温もりを持つ機能がSNSをきっかけに再評価されている。
きっかけは、あるインフルエンサーが投稿したショート動画だった。「AIが何でも教えてくれる時代だからこそ、こういう無駄な仕掛けが愛おしい」というキャプションとともに投稿された動画は、瞬く間に数百万回再生を記録。かつて体験したことのない10代の若者たちにとっては、画面を指でなぞって雪を消す体験が、新鮮なエンターテインメントとして映ったようだ。