海外からの旅行客にとって、東京は清潔で、安全で、未来的な都市だ。しかし、彼らが本当に求めているのは、ガイドブックに載っているような整然とした観光地だけではない。路地裏に潜む、生活の匂いが染みついたディープな日本だ。
「ここには本物の東京がある」と、フランスから来た観光客は語る。アニメやハイテクだけではない、泥臭くも力強い人々の営みの痕跡。言葉が通じなくとも、雑多に置かれたモノたちが語りかけてくる歴史に、彼らは強い興味を抱いている。グローバル化が進む世界で、ここにしかないローカルな混沌こそが、最強の観光資源になっているのだ。