あやめとカキツバタの違いとは?花びらと生息地で一瞬で見抜く判別術

あやめとカキツバタの違いとは?花びらと生息地で一瞬で見抜く判別術

あやめとカキツバタの違いとは?花びらと生息地で一瞬で見抜く判別術についての真相を徹底解説します。

日本の初夏を彩るアヤメ科アヤメ属の代表格には、あやめとカキツバタに加えて花菖蒲(ハナショウブ)が存在します。愛好家の間では「アヤメ三兄弟」とも呼ばれるこれら3種は、開花のリレーを行うように時期をずらして咲き誇ります。

花菖蒲は、日本の野山に自生するノハナショウブを原種として江戸時代以降に爆発的な品種改良が進んだ園芸植物です。花びらの中心には「鮮やかな黄色の筋(目)」が入るため、花びら中心の色を見るだけで「あやめ(黄色い網目)」「カキツバタ(白い筋)」「花菖蒲(黄色い筋)」と三者三様の判別が完了します。

また、葉の特徴と葉脈にも明確な差異が存在します。花菖蒲の葉には中央に太く隆起した明瞭な主脈(葉脈)が1〜2本走っており、手で触れると筋が浮き出ているのが分かります。それに対し、あやめやカキツバタの葉脈は平坦で主脈がほとんど目立ちません。

種名開花時期・草丈データ生育場所・花弁模様の基準編集部・観察時の判別ポイントあやめ
(Iris sanguinea)
5月上旬〜中旬
草丈:約30〜60cm畑地・乾燥地(水辺不可)
模様:黄色地に紫の網目模様3種の中で最も開花が早く背丈が低い。水のない花壇や山の斜面に咲く。葉脈は細く目立たない。カキツバタ
(Iris laevigata)
5月中旬〜下旬
草丈:約50〜70cm浅い水中・湿地
模様:中心にすっきりとした白い筋池の縁や沼沢地に生え、群生する姿が美しい。葉は幅広で柔らかく、主脈の隆起はない。花菖蒲
(Iris ensata)
5月下旬〜6月下旬
草丈:約80〜100cm以上湿潤な土壌・半湿地
模様:中心に鮮明な黄色の筋(目)3種の中で最も遅く咲き、花も草丈も最大級。葉の中央に太い主脈がくっきりと通っている。

このように開花時期の比較を行うと、5月上旬にあやめが咲き始め、中旬にカキツバタへバトンを渡し、初夏から梅雨入りの6月にかけて花菖蒲がフィナーレを飾るという見事な時間的棲み分けが行われていることが理解できます。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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