半世紀近い歴史を刻む中で、志半ばで世を去った物故者たちへの追悼も欠かせません。初期に活躍した双子漫才コンビ「ポップコーン」の兄・正一や、体を張った芸で知られたマック鈴木、谷体調、ガンビーノ小林など、軍団の屋台骨を支えた仲間たちが惜しまれつつこの世を去りました。また、グレート義太夫のように重度の糖尿病と闘病しながら人工透析を受けつつ、メディアで健康管理の重要性を啓発し続けるメンバーもいます。
たけし軍団を語る上で避けて通れないのが、1986年に発生した講談社「フライデー襲撃事件」をはじめとする数々の不祥事の真相です。週刊誌の過熱取材から愛人を守ろうとした師匠に率いられ、弟子11人が現場に突入した前代未聞の事件は、芸能界に激震を走らせました。
半年以上の活動自粛を余儀なくされた際、ビートたけしは弟子たちの生活費をすべて私費で補填し、「俺についてきた奴らを路頭に迷わせるわけにはいかない」と守り抜きました。この強烈な原体験こそが、世間の批判を浴びながらも軍団員が師匠に絶対の忠誠を誓い続けた絆の根底にあります。