彼の指導者留学を温かく見守り、背中を押し続けてきたのが、かつて男子日本代表を率いた恩師・井上康生氏だ。井上氏自身もかつて英国留学を通じて視野を広げ、日本柔道にイノベーションをもたらした経緯がある。全日本柔道連盟内部でも、彼の帰国後の役割に対する期待は極めて高い。
単なる現場のコーチにとどまらず、日本柔道の伝統的な「道」の精神と、欧米的なスポーツサイエンスやマネジメント手法を融合させられる存在。それこそが、全日本柔道連盟が思い描く次世代のリーダーシップ像だ。井上氏と彼が交わした対話の中には、今後の日本柔道界が生き残るための明確なビジョンが含まれていた。