皇居勤労奉仕の起源は、終戦直後の混乱期にまで遡る。1945年(昭和20年)12月、宮城県の開拓団有志が「戦災で荒廃した皇居をお助けしたい」と自発的に上京し、草刈りや清掃を申し出たことが始まりだ。
この誠意ある行動に深く胸を打たれた昭和天皇がお言葉をかけられたことが、現在の勤労奉仕制度として定着した。戦後復興の象徴であり、日本におけるボランティア・社会奉仕活動のパイオニア的な存在と言える。単なる環境保全にとどまらず、世代を超えて皇室文化・歴史に直接触れ合う機会として、現在もその精神が大切に受け継がれている。