1960年の創業以来、株式会社サンリオは日本のファンシーグッズ業界をリードし続けてきた。創業者である辻信太郎が掲げた「スモールギフト・ビッグスマイル」の理念のもと、同社が生み出したキャラクターの総数は数百種類に及ぶ。月刊機関誌『いちご新聞』を通じてファンとの強い絆を育みながら、文具や雑貨を中心とした自社商品の展開で一時代を築き上げた。
昭和から平成の黄金期にかけては、毎月のように新しいデザインが発表された。しかし、限られた店舗の売り場スペースにすべてのキャラクターを並べ続けることは物理的に不可能だった。新作を投入するためには、過去のラインナップを棚から下げざるを得ない。この商品サイクルこそが、多くの愛くるしいキャラクターたちが表舞台から姿を消す最初の要因となった。