放送当時の視聴率は初回11.1%からスタートし、最終回では14.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高数値を記録しました。毎週放送中にはTwitter(現X)で「#あなそれ」が国内トレンド1位を独占し、2026年の現在でも不倫・サスペンス系ドラマの金字塔として引き合いに出されます。
SNSやレビューサイト(Filmarksや大手掲示板)の書き込みを分析すると、反響は大きく3つの極に分かれていました。
第1に、東出昌大が演じた渡辺涼太(通称:柴犬ちゃん)の怪演に対する熱狂です。美都の不倫を早期に察知しながらも笑顔で料理を作り続け、スマホを盗み見し、狂気に満ちた眼差しで美都を束縛する姿は、平成初期の名作『ずっとあなたが好きだった』の「冬彦さん」の再来とまで評されました。視聴者からは「東出昌大の笑顔が毎週ホラー映画より怖かった」「狂気の裏にある悲哀が見事で引き込まれた」という絶賛が集まりました。
第2に、仲里依紗が演じた有島麗華への圧倒的支持です。感情的に怒鳴り散らすのではなく、能面のような無表情と的確な言葉責めで有島を精神的に完膚なきまでに叩きのめす姿は、「サレ妻の鑑」「仲里依紗の演技力がずば抜けている」と視聴者の溜飲を下げました。
第3に、波瑠が演じた主人公・美都に対する凄まじいヘイトと拒絶反応です。「罪悪感が薄すぎる」「バカすぎて見ていてイライラする」という批判が殺到し、主演の波瑠自身が公式ブログで役柄に対する世間のバッシングについて言及せざるを得ない事態にまで発展しました。しかし、物語が進むにつれて「人間誰しもが持つ浅ましさや愚かさをこれ以上ないほどリアルに体現している」という批評家筋からの再評価の声も高まっていきました。