日本とベルギーの皇室・王室交流の歴史は非常に長く、その礎を築かれたのは昭和天皇とボードワン国王(元国王)でした。第二次世界大戦後の国際社会において、両国は互いの文化と尊厳を尊重し合いながら丁寧に対話を重ねてきました。
この絆を決定的に深めたのが、上皇ご夫妻(明仁上皇・美智子上皇)とボードワン国王・ファビオラ王妃ご夫妻の交流です。1993年にボードワン国王が急逝された際、上皇ご夫妻は慣例を破り、外国元首の葬儀に日本の天皇・皇后として初めて直接ご参列されました。この異例の弔問はベルギー国民に深い感銘を与え、両国の絆を不滅のものとしました。
こうした先代からの厚い信頼関係を自然な形で受け継がれたのが、現在の天皇皇后両陛下とフィリップ国王ご夫妻です。世代を超えて受け継がれるこの関係性は、世界の王室外交の中でも極めて稀有な信頼の証となっています。