家づくりを経験した施主の取材やアンケート調査から浮き彫りになったのは、カタログスペックだけでは見抜けない「住んでからの落とし穴」です。ここで鳥取家づくり失敗の理由として頻出する代表的な3つのパターンを検証します。
第1の失敗:雪と風の動線を見落とした配置設計
鳥取の冬は、強烈な北西の季節風が吹き付けます。「南向きリビングの日当たりばかりに気を取られ、カーポートの配置や玄関アプローチの風向きを計算していなかったため、吹雪のたびに玄関ドアが雪で埋まり、毎朝1時間の雪かきを強いられることになった」という失敗談が多く聞かれます。屋根からの落雪スペースを敷地内に確保できていないと、隣家との深刻なトラブルに発展するケースもあります。
第2の失敗:断熱性能の「数値」と「施工精度」の乖離
設計上のUA値(外皮平均熱貫流率)だけを見て安心し、現場の気密測定(C値)を軽視した結果、隙間風による寒さに苦しむパターンです。ある施主の手記にはこう記されています。「断熱等性能等級5だから暖かいと信じていたが、冬場は1階の床が氷のように冷たく、エアコンの設定温度を26度にしても温まらなかった。第三者の気密測定を行わなかったことを深く後悔している」。鳥取の湿潤な気候では、隙間から侵入した湿気が壁内部で腐食を引き起こすリスクも潜んでいます。
第3の失敗:敷地付帯費用と地盤改良の予算オーバー
鳥取県内は砂丘地帯だけでなく、河川下流域の軟弱地盤や水田を造成した分譲地も多く存在します。地盤調査の結果、地盤改良費用として想定外に150万〜200万円の追加出費が発生し、希望していたキッチンのグレードダウンや外構工事の断念を余儀なくされる事例が後を絶ちません。