朝は完璧に見えたベースメイクが、午後3時を過ぎるとパリパリと突っ張り、小鼻の脇や頬のファンデーションのカサつきや皮剥けの原因は何でしょうか。美容皮膚科学の知見によれば、エアコンの効いた室内環境(湿度30%以下)において、肌表面の角層からは毎分のように水分が蒸散しています。このとき、多くのロングラスティング系ファンデーションに含まれるシリカなどの多孔質粉体が、皮脂だけでなく肌に必要なわずかな水分まで吸い寄せてしまう現象が発生します。
特に夕方のくすみや毛穴落ちを防止するスキンケアが不十分な状態では、肌は過酷な防衛反応を示します。角層が乾燥に悲鳴を上げると、肌はバリア機能を維持しようと過剰な不全皮脂を分泌します。その結果、「内側はパサつくのに表面は皮脂でドロドロに崩れ、毛穴にファンデーションが埋まる」という最悪のミスマッチが起きるのです。これが、乾燥肌でファンデーションが崩れない理由を探すユーザーが陥りがちな落とし穴といえます。